第7話祝四代目襲名


武市半平太はやっぱりあの頭か、新選組!第7話です。
先週の永倉に続いて原田が仲間になったんですが、なんか既にその他大勢っぽい扱いですね。


・この新選組は沖田最強説か?
一般的に新選組で一番強かったとされているのは沖田、斉藤、永倉の誰かだと言われているみたいです。沖田が生粋の試衛館門下であって、さらに夭折の美剣士というイメージを差し引けば、少なくとも沖田だけが圧倒的に強かったとは思えません。しかし、模擬合戦での沖田参戦後の一騎打ちでは原田→永倉→藤堂はほぼ圧勝、山南とは数合打ち合いますが勝ち、土方とは勝負を避けるという感じです。これら5人が並の使い手ではないというのは一目瞭然だったのですが、さらにそれより強い沖田宗司。まぁ、剣の勝負は紙一重の一瞬というのは素人にもわかりますから、色んなファクターが絡んでいたことにしておきましょう。


・アニキ原田左之助
食いもんと模擬合戦につられてなんとなく混じっている原田。むしろこれは山本太郎のイメージですが、深読みすればこうしてその中心にいる人物をはかっていたと考えることもできます。原田も斉藤とは違う意味で無頼なようなのでそうしてほぼ本能的に頼る(仕える)人物を見極めたのかもしれないですね。現に原田は周囲の人たちから、その中心にいる近藤勇という人物をはかったわけですからね。山南は人から聞いて、斉藤と永倉は実際話しをして、近藤の元に集まったわけですから、また少し違う動機で来た人間となります。最終的にはこの4人は近藤の元を離れるわけですが、そのときのドラマというのも見ものですね。


・ジェラシー土方
剣では沖田に及ばず、知恵では山南に及ばず、立場は既に遠く、方や幕府直参(予定)方や未だに農家の小せがれ。土方が焦って置いてかれている気持ちになるのもわかります。土方は作中もっともリアリストとして書かれています。現実を直視して、そこから周りの理屈や感情を判断する。夢想家でしばしば妄言を吐く勇の周りには必ずついていなくてはいけない人物なのですが、その性格ゆえに勇との差異を感じてしまう。実際視聴者にもいつもそばにいるけどそんなに役だってる印象は与えられていないですが、今回後半に坂本に対して確信を突く発言をしたり、やはり勇の頭脳はこの人だと思わせるように仕組んだっぽい演出はありました。なんかこじつけっぽいですけど。


・一方山南
芸者に対して酒呑みながら政治の話です。聞いていようがいまいがお構いなしです。先週の沖田に対してもそうでしたが、山南は自分の思想や理想を人に押し付けたがる傾向があるようです。そういえば桜田門外の変のときも勇を炊きつけようとしてましたね。同じ「知恵者」と考えても周助が言っていたように知識の山南と知恵の土方では全く別物でありますね。


近藤勇vs坂本竜馬 ROUND2
第2回戦は引き分けです。歴史に名を残す幕末最強といわれるような剣豪が2回も対戦してたなんて現実ではほぼ有得ないんですが、まぁフィクションですしいいでしょう。劇中、なんとなくうやむやにされていましたけど勇は(もしかしたら坂本も)手を抜いて戦っていましたね。で、多分坂本はそれに気づいていた感じがあります。で、土方のあの発言になるわけですよ。でも幼馴染兼親友に向かってこの人っていうのもなんか冷たいな。まぁ目上の人だしなぁ、とは思うんですが。


・海賊王に俺はなる!
じゃないですけど、髑髏は魔よけになるそうです。髑髏の気迫に魔物も去るのかな。特に戦場に向かう人たちというのは今も昔もジンクスやまじないを非常に気にするらしいので勇にはあの羽織は非常に励みになったと思います。朝帰りで非常にバツの悪そうな勇となんか悲しそうなつねを見ていてこっちが間が持ちませんでしたがいやいや、中睦まじいですね。相変わらず。


来週はまた読めない話ですねぇ〜。なんとなく、今回突っ込み不足だった原田へのアプローチという感じがしますけど。