若気の至り

僕は以前
民青という、怪しげな団体に名簿登録してしまったことがありました。

 ------------------------------------------------------------
 大学の入学試験の日だったんですよ。
 今通ってる大学ではなくて第一志望だった国立の試験だったんですがね。
 帰りにですね、その大学を出たところで机を広げて
 何かやってる人達がいるんですよ。
 どうも、学生の立場で日本を良くして行こうという団体みたいなんですね。
 話を聞く限りは。
 僕はまだ18でした。
 電気屋でバイトをして色々な人に出会う前でした。
 ネットで活動して色々な考えを知る前でした。
 相方が出来て、自分で正しいことを考えるようになる前でした。
 そんな悪い意味で若かった僕は
 大学生っていったら大人だし、これからは若い力だー!
 と、でも考えたんでしょうか
 具体的にどういう団体かというのはあまり考えずに
 登録用紙みたいなものに名前とかを書いてきました。

 後日、そこの人から連絡がありました。
 結局その大学は落ちたので
 今行ってる大学に通うことになったということを伝えました。
 今の大学にも支部があるから活動はできるということを言われましたが
 僕は、当時、劇団をやっていて、授業とのバランスをよく考えたら
 それ以上何かすることを増やすのは不可能な状態でした。
 また後日連絡があったときにその旨を伝えました。
 すると一度、ちゃんと話がしたいので
 アトリエ(?部室?)に来てほしいということでした。
 忙しいので無理だというのになんだか無理にでも呼ぼうとします。
 若い僕でも微妙に怪しさと危機感を感じはじめました。

 以後も何度か電話があったのですけれど
 いい加減うっとおしかったので電話には出ませんでした。
 ある日、ふっとかかってきた電話に出てしまいました。
 以前からかけてきた人と同じ人でした。
 ちょうどいい機会だと思い
 劇団以外にも何かと忙しくなり劇団自体も一回の公演のみで辞めてしまい
 バイトと授業に振り回される日々だということを説明して
 物理的に活動に参加することも不可能だし
 参加する意思もないということを伝えました。
 なんとか説得しようとしていたみたいで
 1度顔を出すようにも言われましたが
 多分そこで多対一なんて状況で
 説得だか脅迫だかわかんない状況になるんだろうなと
 勝手に思った僕は、電話でなんとか意思を通すことに成功しました。

 その頃には、バックが共産党で、その意味が
 自分にとってどうなのかということもわかっていました。
 僕は誰がなんといおうと共産主義という考え方は大嫌いです。

 で、以後、電話もかかってこなくなりましたし
 毎月届いていた新聞みたいなものも来なくなりました。
 (読まずに捨ててたけど)
 ------------------------------------------------------------

その民青から2年ぶりくらいに先日電話がかかってきました。
衆議院議員選挙の前日でした。

その日は午後から学校に行かなくてはいけなかったので
朝は優雅に過ごしていたんですね。
そしたら携帯に電話です。
知らない番号だったのでとりあえず出ます。

マ「もしもし。(怪しい奴だと嫌なので名乗らないことにしてる)
民「民青の○○です、ミズノマサミさんの携帯ですか?
  (本人とは思ってない。男の声だったからか?)
マ「本人ですけど、ナンスか?(民青+疑問系でいきなり不機嫌)
民「ミズノさんは選挙行きますか?
  (以後、自民VS民主ですねとか、ビラがどうとか言われるので
   適当に相槌をうつ)
民「でもミズノさん知ってます?
  自民も民主も消費税は上げるって言ってるんですよ。
マ「必要ならしょうがないんじゃないすか?
  (思惑通りに驚いてやる義理はないし、そんなにもう若くない)
民「‥で、でも共産党はさげるって言ってるんですよ。
  消費税は(以後消費税の解説が数分)
マ「すんません、わざわざ消費税の解説するために朝から電話してんすか?
  (ほんとにそうなら素直にゴクローさんだと思う)
民「い、いや、投票は共産党に入れていただきたいんですよ。
マ「(んなこったと思ったよ。)でも僕は共産主義は好きじゃないんで
民「いや、共産といっても、中国やソ連みたいなのとは違いまして
  そういえばミズノさん、民青の方に名簿が残ってるんですけど
  (何故か話題が変わる、説得の糸口を変えようとしたのかな?)
マ「はぁぁ!?(ここでプッツゥ〜ンとくる)
  2年も3年も前に辞めるって話してんのになんでそうなってるんですか?
民「で、でもこちらには残ってるんですけど(うろたえが目立ち始める)
マ「でもそっちの人と電話で話して辞めるって話は通しましたよ
民「いや、でもなんかこっちではそういう話になってなくて残ってるんですよ
  (なんか電話の向こうで相談してる「サイン」がどうとか)
マ「じゃぁもう辞めますんで
民「じゃぁ一度来てもらって
マ「なんで辞めたのにまた行かなきゃいかんのですか
  とりあえず、名簿から消しといてください。
  サインとか要るんならそっちで書いてもらっていいんで。
民「‥あ、はい、わかりました、朝からすいません」
マ「じゃぁお願いします」

朝っぱら不機嫌な電話でした。
随分昔に切れたと思ってたんですけどね。
思い出したらまたムカついてきた。

ところで、選挙期間中に特定の有権者に票集めの件で
電話したりするのって公職選挙法に触れないんですかね?
商品券とか配ってないから大丈夫なんでしょうか?