第4話天地ひっくりかえる

新選組!第4話
今回の話の縦軸は「桜田門外の変
横軸は試衛館に集う人々、という感じです。


・試衛館一派
新選組というのは結成から解散までずっと派閥争いの明け暮れていた団体だそうで、有名なのは結成直後の近藤派vs芹沢派や、近藤派vs伊東派ですけど、解散直前には近藤派(試衛館派)vs非試衛館派なんてのもあったりします。
ちなみに今まで出てきてるキャラクタでは
近藤派(試衛館派)→近藤、土方、沖田、井上
芹沢派→芹沢
伊東派→山南
非試衛館派→永倉、原田、斉藤
といった感じです。
というわけで、今回から試衛館派は全員集合で、井上もその他大勢みたいな扱いだったのが随分出番が増えました。
また、それぞれのキャラクタとかも演出にからめて語られているのでイメージとも合致しやすいです。
強くて真面目な近藤、小賢しく自信に満ちている土方、強いがまだ幼い沖田、ザ・いい人井上、というような感じで。
近藤の結婚や、試衛館に集まる人々を描くことによってその中の彼ら4人を見せて人間的なつながりや性質を見せていくのが三谷幸喜さんの狙いですかね。
実際、新選組の先を知ってる人はこんな愛せる人達がみんな早世してしまうのがどこか悲しいですし、知らない人はこれからどうやって生きていくのか楽しみ、という風に見えます。


近藤勇に集まる人々
山南敬介。
物凄くインテリっぽいです。しかも強いです。前回の橋本左内のような雰囲気ですね。実際、史実では生粋の攘夷志士のようなので、やはりというかインテリではあったようなんですけどね。
しかし、桜田門外の変をみて「普通の人たちが歴史を、日本を変えた」と近藤に言うのは、先を知ってる僕らには山南がけしかけてるように見えるんですよねぇ。
ドラマ上では、坂本に出会ったり、色々な歴史的な事件に触れていくウチに道場に収まっている考えから変質、脱却していくという流れのようですけど。
斉藤一
かなりアウトローです。実際幕末の下級武士の暮らしというのは以前の永倉や今回の斉藤のような用心棒のような仕事をしながら生計を立てるというのもだったんでしょうかね?流石に傘貼というのはないと思うんですけど。
今回は顔見世&縁作りですね、また次回もでてくるようなので本格的なエピソードは次回以降ですか。
芹沢鴨
中ボスですね。池田屋あたりが物語り折り返しになるらしいので1.5クールくらいの間の中期的な近藤のライバルという形になるみたいです。
なんか思わせぶりで体がでかくて貫禄十分なので、あとはどれくらい悪者になるか、ですね。


桜田門外の変
コレに関わったのが自分の門下ということに近藤は何を思ったのでしょうか?それとも、ただ、同年代の無名の侍が歴史を変えたことに心を動かされただけでしょうか?


香取慎吾
まぁ、気にしなくてもいいんですし、話やキャラは好きなんで黙殺したいんですけど、喋りだす前のタメがなんかちょっと気になるんです。


・来週は
ついに祝言。でも話はそれだけじゃなくて(多分、斉藤が人を斬って)試衛館に逃げてくるみたいです。それにまつわるドタバタか。
あと、沖田も落ち込みっぱなしなので何か脱皮&成長イベントが欲しいですね。1〜3話の間よりも時間の流れは短いようなのでそこも結構見たい。
なんか土方よりも扱いが数段軽いし。