オペラ座の怪人

http://www.opera-movie.jp/

20歳前後〜30前位の人はどうしても金田一少年を思い出してしまいますが、これは違います。ミュージカル、オペラ座の怪人の映画版。見てきました。

最近はムーランルージュとかシカゴとか何かと話題に上るミュージカル映画も多くて、相方が好きなのもあって見に行っています。突然踊りだしたり歌いだしたりして、質が悪いものだとギャグにしか見えないものとかもありますけど、その反面、セリフや動きでは表現できないダイレクトな感情が歌と踊りで見られて、泣ける度は高いと思います。今時、恋愛映画でも「あなたを愛している」とか「私はあなたのために生きる」とか大口開けて言えませんものね。

ただ、歌に入るとあんまり話が進まないのでちょっとだるいと思うかもしれません。花粉症の薬の効きが強くて最後の方はファントムよりも睡魔との戦いでしたから。全編で2時間半というのもちょっと長かったです。最後の方、時間見てる人が何人かいました。
ただし、音楽、映像、美術は最高でした。マスカレードやエンジェルオブミュージック、ファントムオブジオペラの曲も歌用の楽曲としてだけじゃなくて芝居のBGMとしても雰囲気にピッタリあっていて見ていてテンションがあがっていきました。19世紀のパリもらしさが出ていていい感じでした。そもそも僕は19世紀という時代が好きなのかもしれない。
しかし一番すごいのは最初のシャンデリア。あれ見ただけで1800円の価値はあったかもしれない。でも予告でやってたらしい。そんな取っておきを見せるなよ。

ちょっと気になるのはファントムとクリスティーヌの最終的な関係。クリスティーヌはファントムに父性を求めたようだけど、ファントム的にはどうだったんだろうなぁ。これは人に説明されるよりも、何度もみて自分で感じ取ったいいような気がする。なんだか複雑そうな気持ちだ。ラウルのようにまっすぐならばファントムも顔が醜かろうとあんなには苦しまなかったんだろうな。