皇帝ペンギン 

あまり超話題作というものではないですが、見て来ました。

僕がみた感想は「生きもの地球紀行」だな。だったんですが、相方が言うにはそれ以下らしい。
この映画だと、主人公はペンギンたちでペンギンを脅かすアザラシなんかは悪者として扱われているんですが、当然そのアザラシたちにもアザラシたちのハートウォーミングな家族愛とかがあるわけで、その辺のフォローがないとか。確かにそうでした。
僕らオトナは食物連鎖という理屈を知っていますが、子供には悪いアザラシとかわいそうなペンギンとしか映らないかもしれない。それはちょっと生き物ドキュメントとしては及第点をあげられない気がします。
途中、寒さや外敵なんかで死んでしまうペンギンもいるのですが、それの扱いもなんだかソフトで「一応言及した」っていう感じの印象しか受けないですし、映画の尺にはめるんだからしょうがないとしても、時間の経過の仕方が不自然で、数ヶ月という時間を上手に表現できていなかった気がします。
あと、全体にちょっと流れが退屈で途中睡魔と闘うことが何度か。

ちょっとオトナやカップルが見るには正直微妙かなぁと言わざるを得ません。テーマを語るには触りが浅いし、ペンギンのかわいさや仕草を見るだけなら生命をあそこまで見せる必要はないし、そもそも動物園や水族館に本物がいるしねぇ。

一番いいのは、小さい子供連れで見に行くことでしょうか。生命とかの概念がわかりかけてきた頃に見せると考えるきっかけになるかもしれません。