歴史の使い方

歴史の使い方

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インテリジェンスを磨こう期間の第2弾。
政治のコーナーに置いてあったけど、「社会」の本でした。政治学とかそういうのは載ってなかったかな。

歴史を「知る」「楽しむ」「練る」「企てる」「穿つ」「合わせる」「活かす」の7章からなる歴史活用入門書とでも言いますか。
「歴史は繰り返す」とは言いますが、考えてみれば同じ歴史をまったく繰り返すわけはないのですが、やはり人間は同じような歴史を繰り返してきているのだそうです。
つまり過去を知り、分析すれば未来の予測に役立つということです。つまりは温故知新ですな。

特に印象に残ったのが「企てる」〜「活かす」の後半の章。それぞれの観点で過去と現在を見比べて類似性を拾い出して、過去では結果こうなった。現在、こうなるためにはまたはならないためにはどうすれば良いのかというのが筆者の視点で書かれている。

歴史を「合わせてみる」と明治維新からの歴史の流れと、終戦からの歴史の流れというのは良く似ているのだそうな。確かに、世の中には漠然とした将来への不安とかあるし、庶民はあまり政治に関心もなさそうで、このままなんとなく政治が進められると良くないことが起こりそうな気はすますよね。
もうちょっとその辺の視点を極めるためには今の政治力学をちょと勉強しないとダメなんだけど。

学校の勉強とは全然違う価値ある歴史を勉強するいい入り口にもなります。戦国末期とか、明治維新とかはファンタジーな部分も多いので色々な視点からまだまだ勉強できそう。