舞台「電車男」

http://www.densha-otoko.jp/

半年くらい前に話題に出したんだけど、まさか自分で見ることになるとは。
まさにorzだな。

WOWOWでやってたのを相方が録ってくれてたので見ることができました。
マンガ版はヤンサンの原秀則ver.を飛ばし読みだっただけなので言及できませんが、実写版は映画、ドラマ、舞台と制覇したことになってしまった。

舞台版とTV、映画との大きな違いはエルメスが出てこないところで、物語はずっと電車男の部屋とスレ住人の部屋で、進んでいきます。デートの回想はプロジェクタで。
まとめサイトで読んだ印象と一番近いのはこれだと思う。

と、いうのも、この物語が現実にあったことなのかどうかは別として、ネット上で描かれるエルメスっていうのは電車男とスレ住人、そして読者である自分という3重の(人によっては2重だけだけど)オタクフィルターがかかった女神であるわけですよ。
それを現実のちょっとイイ恋愛話のヒロインにしようと思っても所詮ファンタジーになってしまうわけです。
そこをうまく隠したところがまず1ポイント。

さらに、僕の記憶している限りで、エルメスに惚れるにつれてオタク分野への興味が自然と薄れていったのは舞台版電車男のみ。映画では特にどうとも描いてはいなかったけど、オサレ着の下には百式Tシャツだったし。ドラマ版ではオタクを捨てるとか捨てないとかで大騒ぎ。後半の話題はずっとそんなだったし。
舞台版では、ネット版でも僕の印象に残っていた「自然とヲタ物に興味がなくなった」っていうのが印象深くでていてよかった。
恋愛を全力ですれば、ヲタってる余裕なんてないんですよ。全身全霊で恋愛しなくても、相手を尊重して、相手を尊敬して、相手と対等に付き合いたいと願うなら、自然と身だしなみに気を使うし、そうするとオサレ物にも興味がでてきて、そうすると相対的にヲタ物への興味が薄くなるというのはあるんですよ。
それに対する若干の嬉しさと戸惑いと寂しさとかも含めて。


多分これを作った人はオタクをよくわかってる人なんだろうなぁ。
と、いうか映画やドラマを作った人はヲタクの潜在的な劣等感と優越感の微妙なバランスをわかっていなかったし、それがあるとも思わなかったんだろうなぁ。
見比べるとかなり面白いことになります。同じ原作使ってもこうも違うんだなぁ。


マンガとも見比べると色々と違う視点が見られるのかも。